
汗疱-カンポウ-(異汗性湿疹)に2年間悩まされていた。
はじめはそれがなんの病気なのかも分からず、ぷつぷつとした無数の水泡が手のひらや指に発生している気持ちの悪さや、痛みや痒みや熱を持った腫れを伴うことにただ悩んだ。
汗疱-カンポウ-[異汗性湿疹]とは?
汗疱-カンポウ-[異汗性湿疹]との出会い
記憶をたどるとはじめて汗疱ができたのは、三十代前半の……つまり15年くらい前だったかもしれない。当時は『なぜか毎年右手の薬指』にだけ水泡や痒み・赤みがでるため、指輪かぶれだろうと思っていた。
指輪をしているその部位に石鹸や汗がたまって痒みになっているのだろうと思っていた。薬指以外にそれができることはなかったし、気づくと水泡は乾いて皮がめくれていて、痒みも赤みも消えていた。
【画像あり】汗疱-カンポウ-[異汗性湿疹]が大量発生
――2年前の春から夏にかけて、右掌と右手指すべての第一関節に水泡が大量に発生した。手のひら全体が異常といえるほどむくんで熱を帯びていた。
- ぷつぷつとした水泡はいずれも1~2mm程度と小さくて、なんかの拍子に弾けると中から水のような液体が溢れた。
- 次第に水泡がはじけた箇所には「穴」が開き、
- 隣り合った水泡の穴が「連結」して「切れ目」になる。
- 血がにじむことも増えてきた。
- 水泡や穴や切れ目は手のひら全体に広がりを見せはじめた。
ここまでくると日常生活に支障が出はじめ、それは瞬く間に苦痛と困難になった。手全体がむくんでパンパンになっているのに、乾いてもいるから、指を曲げたり伸ばしたりする動作に違和感が出て痛かった。
人に見られるのも嫌で百円ショップやドラッグストアで買った綿製の白い手袋を外出時にはめていた。
人に見られるのも嫌で百円ショップやドラッグストアで買った綿製の白い手袋を外出時にはめていた。